個々のコンポーネントから完全なシステムへ

これまでの展示会でWEISSが構築した中でも最大級の展示により、自動化スペシャリストが、自動化された生産またはモンスター工程に沿って、完全に統合された製品提供の利点に焦点を当てています。自動化ラインの例として使用しているプラットフォームは、昨年Motecで試作品として発表したLSハイブリッドリニア搬送システムです。ファーストレーン製品グループの最新製品は、実績のあるカムドライブとリニアモータモジュールを組み合わせたものです。お客様のご要望によっては、カムドライブで必要とされる高出力、高速、高精度を実現し、リニアモータトラックでモジュールを自由に配置することができます。個々の停止位置に沿って、周期的にダイレクトに駆動するロータリーインデクサ、リニアモータ軸、ガントリー、ピック&プレイスモジュール、トルク回転ユニット、デルタロボットを自動化工程でそれぞれどのように活用できるかを展示しています。すべてのコンポーネントはWEISSコントロールパッケージに統合されており、そこで設定や操作を行うことができます。

プレミア: WEISS デルタロボット DR

今回初めて、WEISSは最新製品のWEISSデルタロボットDRを稼働中の状態で公開いたします。WEISSのデルタロボットは展示自動化ラインに組込まれ、デルタロボットが行うよう設計されたタスクである非常に速いターン、包装、組立、または仕分けを行います。家電製品や医薬品などの個別化により、1つの工程ステップのみを処理する一般的なハンドリングユニットは、デルタロボットへの置き換えが進んでいます。「当社がデルタロボットをWEISSブランドで発売すると決定したのは、多くのお客様において素晴らしい可能性があると考えたからです。理由の1つは、より効率の良い組立ソリューションを開発したかったことであり、その他にお客様に当社の統合された製品世界により利益がもたらされること、これらの新システムを迅速に稼働できることがあります。」子会社WEISS.Cube GmbH のCEOであるMichael Fraedeは、ロボット市場への参入戦略についてこのように述べています。

WEISSデルタロボットは、必要に応じて最大3直動自由度および2回転自由度をもつ2台から5台の駆動軸を備えることができます。WEISSデルタロボットの動作範囲は200mmから2,000mmです。公称負荷範囲は、0.5kgから350kgです。全ての軸ジョイントはローラベアリングを備えており、最小0.05mmまでの反復性を伴う精密な運転を行います。これらの特性により、デルタロボットは従来のスプリング搭載システムとは異なります。

全てのWEISS製品と同様、デルタロボットDRには、カスタムドライブレギュレータとW.A.S.2ソフトウエアを含む独自の制御パッケージが提供されます。このパッケージにより、WEISSデルタロボットDRを1時間以内に稼働させることができます。さらにソフトウエアは広範な診断機能および最適化機能を備え、OPCやUAを含む全ての標準フィールドバスインターフェースを備えています。

性能が20%向上した新しいLSハイブリッド搬送システム

WEISSの新しいLSハイブリッド搬送システムは、最大20%のサイクルタイム短縮を保証します。純粋な機械ドライブを備えた実績のあるLS280搬送システムの強化は、機械的なカムドライブとダイレクトドライブの組合せに基づいています。このライン内でのモジュラー化されたアプローチは、様々な要求に精度高く応えることができることを意味しています。eCamと呼ばれる新しいカムの開発がこの性能向上の中核となっています。個別の動作プロファイルが重なるようサーボモータが備えられています。その結果、輸送時間が短縮され、機械的応力が低減され、摩耗も削減されます。WEISSの自由にプログラム可能なロータリーインデクサも、コーナーでの方向変更のため追加されています。これにより、これまで使用されていなかった方向変更ステップに、投入や取り出しなどの工程を組込むことが可能となりました。